2002年7月9日(火)15:13

ヨーロッパの若者はEUに対して一層の失業対策を求める

ブリュッセル(AP)

ヨーロッパの大多数の若者は、EUが失業の克服に一層の努力を行うべきであると考えている。これに対しEU拡大は大半の若者が重要なテーマとは考えていない。これは欧州委員会が火曜日にブリュッセルで発表したアンケートから明らかになったもの。時を同じくしてEU青年会議が発足し、EU加盟国および加盟候補国の210名の若者が金曜日までの日程で欧州連合の将来の構成や課題について討議する予定である。

9,760人の若者を対象とするこのアンケートでは、79%が欧州連合の次の包括的改革を準備するEU将来像会議に失業、外国人排斥、貧困の撲滅を求めている。とりわけドイツの若者は84%がこの意見であった。一方2004年に計画されているEU拡大は若者にとってはそれほど重要とは考えられていない。新規加盟国受け入れはきわめて重要なテーマであると答えた者はEU全体でわずか29%、ドイツでは25%のみであった。

18歳から25歳までの210名から成る青年会議は火曜日の午後、予備協議に集まった。金曜までの日程で将来のEUのありかたを検討する予定である。公式的には(明日)水曜日、EU将来像会議のヴァレリー・ジスカールデスタン議長によって青年会議の開催が宣言される。EU将来像会議は来年の中頃までに、最大で12ヶ国におよぶ拡大に伴い、EUが行動能力を保つためにはどのような機構改革が必要かという問題について提案を行う予定である。

将来像会議は2月に初会合を開いた。ジスカールデスタン議長はすでに発足の時点で、市民とりわけ若者を会議の作業に参加させるという意思を強調していた。ここから青年会議のアイディアが生まれ、これが今実現を見た。将来像会議の105名の委員とその代理が青年会議のメンバーを1名ずつ選任した。210名の若者は作業グループに分かれて金曜日まで協議を行い、その後ポジションペーパーを発表する意向である。

ドイツからは合わせて11名の若者が会議に加わっている。6名は国ごとの将来像会議メンバーのサークルから、4名は欧州議会から、また女性の1名は欧州委員会を代表して選ばれている。欧州委員会の代表としては総勢4名の女性が選出されている。23歳のドイツ人女性テッサ・ゾフィー・ゴトゥケが考える将来のEUの最大の課題は、「すべての市民に対して統一的な社会水準を達成すること」である。チェコ共和国のハナ・ゼドラツコヴァはEU対市民の関係が優先課題である。「まだ多くの官庁は、EUと市民の結びつきを強化するのをためらっている」と彼女は述べた。

原題:Jugend fordert von EU mehr Engagement gegen Arbeitslosigkeit




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